今回読んだ本は『問題解決力を高める「推論」の技術』です。
この本は、問題解決に効果的な方法と手順を教えてくれます。
そんな中でも今回は「演繹法」について紹介します。
「なかなか良いアイデアが思いつかない…」
こんな悩みを持っていませんか?
そんなあなたにおすすめなのが「演繹法」です。
演繹法を活用することで、多くのアイデアを生み出せるようになります。
今回はそんな演繹法について紹介していきます。
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演繹法とはなにか
いきなり結論から言ってしまうと、
演繹法=前提になるルールに物事を当てはめて結論を出す方法
理解しやすくするため、例を使って説明します。
例1
前提となるルール:寝る前にカフェインを摂取すると睡眠の質が低下する
当てはめる物事:寝る前にコーラをがぶ飲みした
導かれる結論:よって睡眠の質が低下してしまうはずだ
例2
前提となるルール:寝る前にカフェインを摂取すると睡眠の質が低下する
当てはめる物事:今日からお昼以降コーラを控えた
導かれる結論:よって睡眠の質は低下しない(向上する)はずだ
これらの例を図で表すと次のようになります。

このように、前提として置いたルールに対して、
目の前の現象がその中に「含まれるか、含まれないか」で結論を出す方法が演繹法です。
演繹法を扱うときの注意点
演繹法を扱うときに注意が必要なのは、
「前提となるルールが間違っているとき」です。
例えば、
前提となるルール:ビタミンCを摂取すれば風邪をひかない
当てはめる物事:毎日ビタミンCのサプリメントを飲んでいる
導かれる結論:よって私は風邪をひかないはずだ
こちらは前提が間違っているわかりやすい例です。
ビタミンCを摂取しているからといって風邪をひかないとは限りませんよね。
このように前提に間違ったものを置いてしまうと、当然間違った結論が導かれてしまいます。
しかも、今回のようにわかりやすければ良いですが、
例えば、
前提となるルール:時間をかければ仕事の質は高くなる
当てはめる物事:今回の仕事は時間をかけた
導かれる結論:よって今回の仕事の質は高いはずだ
このように一見正しそうに見えるものを前提に置いてしまうと、
全体で見たときに正しく見えてしまうので注意が必要です。
(必ずしも時間をかければ仕事の質が高くなるとは限りません。)
仕事での活用方法
それではこの「演繹法」は仕事のどんな場面で活用できるのかを紹介します。
私のおすすめは、
ひとつの法則から複数のアイデアを生み出すとき
です。
私の仕事(マニュアル作成)で例えてみると、
「人は文章だけの説明より、イラスト等の視覚情報がある方が物事を理解しやすい」
という法則を前提として置き、それを複数の場所に当てはめていきます。
【設定手順に当てはめた場合】
前提となるルール:人は文章だけの説明より、イラスト等の視覚情報がある方が物事を理解しやすい
当てはめる物事:ステップ毎に設定画面の画像を掲載する
導かれる結論:そうすることで設定手順の説明が理解しやすくなるはずだ
【システム説明に当てはめた場合】
前提となるルール:人は文章だけの説明より、イラスト等の視覚情報がある方が物事を理解しやすい
当てはめる物事:複雑な機能の動きを理解するための動画を掲載する
導かれる結論:そうすることでシステムの説明が理解しやすくなるはずだ
このように、ひとつの法則を複数の場所に当てはめていくことで、
様々なアイデアを生み出すことができます。
まとめ
今回は『多くのアイデアを生み出せるようになる。演繹法の活かし方』を紹介させていただきました。
あなたがアイデアを生み出すときの一助になれば嬉しいです。
- こんなときはどうするの?
- こういう考え方もあるよね?
こういったコメント大歓迎です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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