今回読んだ本は「無(最高の状態)」です。
この本は、辛さ、苦しさを減らす方法を教えてくれます。
残念ながら、人生で出くわす辛く苦しい出来事は、誰にも避けることはできません。
それは分かる、とはいえそんな辛く苦しい思いはできるだけ減らしたいと、誰もが考えるのではないでしょうか?
実はあなたの意識、考え方によって、辛く苦しい思いは減らすことができます。
多くの人は何か嫌な出来事があったとき、
「こんなはずじゃない」「なんで私がこんな目に」と抵抗したり、
「私は全然大丈夫!」と強がったりします。
でもそれだとむしろ辛さ、苦しさは増大してしまうんです。
ではどうすればいいのか?
結論、「降伏」することです。
降伏するというのは、現実から逃げたり、目をそらすということではありません。
辛く、苦しい出来事を、ありのままの現実として認め、それに正面から向き合うことです。
ある実験結果を紹介します。
健康な女性を対象にしたテストで、
チームは全員に高負荷のサイクルトレーニングを指示しました。
その際に半分の参加者にだけ、
「不快な感情をできるだけ受け入れるようにしてください」とアドバイスをしました。
トレーニング中の辛さに、
「この痛みがなくなればいいのに」と願ったり、
「思ったよりも苦しくない」と自分を偽ったりするのではなく、
「運動の不快感は避けられないものだ」と認め、
ネガティブな感情を迎え入れさせたんです。
結果、不快を受け入れた参加者は「苦しみ」の認知が大きく変わり、
運動の辛さに抵抗したグループと比べて、主観的な辛さが55%も低下し、
疲れて動けなくなるまでの時間が15%も増加しました。
不快を「そういうものだ」と受け入れることで、辛さや苦しさは減らすことができるということです。
(ただ大前提として、パワハラ等の苦しさからは、すぐに逃げ出してください)
じゃあ辛く苦しい出来事に対して、「降伏」をして受け入れてください。と言ってもイメージが湧かないですよね?
降伏のスキルを伸ばすには、まさにイメージを掴むことが大切です。
なので今回は、抵抗が辛さや苦しみを増大させる仕組みをイメージで掴むために、例え話を3つ紹介します。
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牧草地のイメージ
言うことを聞かない牛を牧草地で飼っているとします。
このとき、牛を狭いフェンスで閉じ込めてしまうと、自由を求めて暴れ出します。
そのせいで、逆に被害が大きくなってしまいます。
ここであなたが本当にやるべきことは、牛に十分なサイズの牧草地を与えて、
どれだけ自由に動き回っても問題が起きないようにすることです。
「降伏」とは、このように牧草地のサイズを大きくする行為に似てます。
牛が言うことを聞かない事は変わりませんが、少なくとも問題にはなりません。
庭掃除のイメージ
いくらきれいに庭を掃除しても、時間が経てば落ち葉や雑草により再び汚れます。
それに対して、
- この前掃除したばかりなのに
- ずっときれいなままだったらいいのに
なんて考えても庭は汚れたままです。
あなたの精神も同じです。
起きた出来事をいくら嘆いても、現状は何も変わりません。
あなたにできることは、庭は汚れるものだと受け入れて、庭を掃除し続けることだけです。
地図作りのイメージ
あなたは地図の制作者です。
地図をつくる人は、その地域の地形や街路を調べますが、
当然あなたは地形や建物を動かすことはできません。
- この川がもっとまっすぐだったらいいのに
- このビルがなければスッキリするのに
なんて言ってても何も変わりません。
役立つ地図を作るには、ただ情報を観察することが大事です。
あなたがやるべきことは、自分の理想の地形を思い描いて文句を言う事ではなく、
与えられたありのままの情報を観察することです。
まとめ
今回は「「全然大丈夫!」と強がるのは逆効果?正しく辛さ、苦しさを減らす方法」を紹介させていただきました。
皆さんの辛さや苦しさを軽くする手助けになれば嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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