今回読んだ本は「運の方程式」です。
この本は、運をつかむために必要なスキルを伸ばす方法を教えてくれます。
「私たちの成功は、大半は能力よりも”運”で決まる」
本書によると、主に経済学やリスク分析の分野からこう言われるいるらしいです。
なんにせよ、「運が悪い」よりは絶対に「運が良い」方が良いですよね。
とはいえ、「運なんてコントロールできないでしょ」と多くの人は考えます。
もちろんコントロールできない運は山程あります(ルックス、親の収入、生まれ持った運動能力など)。
でも近年では”運”を科学の視点から見た研究が進み、良い偶然を引き寄せる方法が分かってきているんです。
運のつかみかたをまとめると、下記のような式で表せます。
幸運=(行動×多様+察知)×回復
行動は、チャレンジの回数です。
良い運をつかむには、チャレンジ回数を増やすのが有効です。
成功率が1%のチャレンジも、2回目には2%に増加します(99%×99%=98.01%)。
これを459回やると99%に達します。
多様は、チャレンジのバリエーションです。
良い運をつかむには、同じことを繰り返すより、様々なバリエーションのチャレンジをする方が効果的です。
トップレベルのアスリートが幼少期から特定のスポーツに取り組んだのか、
それとも様々なスポーツを試し、その上でひとつの種目に絞り込んだのかを調査したところ、
世界レベルのアスリートほど、10代のうちに複数のスポーツに時間を使い、
一つの種目に狙いを定める時期が遅かったそうです。
様々なバリエーションのチャレンジをするメリットは以下の通りです。
- メンタルが燃え尽きにくくなる
- 自分の才能を見極めやすくなる
- 複数のスキルが身につき、予期せぬ変化への対応力が上がる
察知は、身の回りで起きる小さな変化に気づく能力です。
チャレンジ回数によって幸運を呼び込んでも、それに気づけなければ意味がありません。
研究によると、イノベーションを起こす人ほど観察に時間を費やすことがわかっています。
回復は、失敗から立ち直る能力です。
チャレンジの回数を増やせば必然的に失敗の回数も増えます。
そんなとき挫折の痛みから速やかに抜け出し、再び新たなチャレンジに挑めるメンタリティが有効です。
今回は、これら運をつかむために必要なスキル(行動、多様、察知、回復)の伸ばし方を紹介します。
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好奇心が高い人の行動をマネる(行動、多様)
まずはチャレンジの回数とバリエーションを増やす方法からです。
結論、あなたのチャレンジ回数とバリエーションを増やすのに有効なのは、
あなたの”好奇心”というスキルを高めることです。
好奇心を高めることで自然と行動がともなっていきます。
ではどうすれば好奇心を高めることができるのでしょうか?
結論、好奇心を高めたければ好奇心が高い人の行動をマネることです。
- 仕事ができる人になりたければ、パフォーマンスが高い人のマネをする
- スポーツがうまくなりたければ、その競技が得意な人のフォームをマネる
目標とする人の場所に辿り着きたければ、その人のマネをすることがとても有効です。
これは好奇心も同じです。
本書の中では好奇心を高める具体的な50のアクションが紹介されてますが、
その中から私が実践しやすいと思った5つを紹介します。
どれか1つでも良いし組み合わせても良いので、日々の行動として積み重ねることで、あなたの好奇心は確実に高まります。
50個全部見たい場合は、ぜひ本書をご覧ください。
- 今まで見たことがない新しい映画を見る
- 好きなレストランに行き、今まで食べたことがない料理を試す
- 今まで行ったことがないレストランに行ってみる
- 行ったことがない博物館や美術館に行ってみる
- 日常生活の中で気になることを見つけ、その答えをネットで探す(キリンの舌はなぜ紫色なのか?渋滞の先頭は何をしているのか?)
視野が広い人の行動をマネる(察知)
次は察知力を上げる方法です。
察知、つまり身の回りの変化に気づく力を上げるには、視野を広げるのが有効です。
そして、視野を広げるのに有効なのは、好奇心と同様、視野が広い人の行動をマネることです。
こちらも視野を拡大する具体的な50のアクションが紹介されてますが、
その中から私が実践しやすいと思った5つを紹介します。
どれか1つでも良いし組み合わせても良いので、日々の行動として積み重ねることで、あなたの視野は確実に広がります。
50個全部見たい場合は、ぜひ本書をご覧ください。
- 親しい友人や家族に笑顔で話しかける
- ほかの人に感謝の気持ちを伝える(レストランで料理を運んでくれた店員さん、親しい友人や家族)
- 少なくとも30分以上の読書をする
- 何か心配なことがあったら、それを自由に書き出してみる
- 誰かにほめられたら、何も考えずに(「いえいえ」と謙遜せずに)「ありがとう」と声に出して言う
科学者マインドセット(回復)
最後は回復力を鍛える方法です。
回復力を鍛えるのに有効なのが、科学者マインドセットです。
科学者マインドセットとは、科学者のような考え方をするということです。
科学者は、「失敗は新しく得られたデータのひとつでしかない」と考えます。
なぜなら科学に失敗はつきものだからです。
- エジソンは電球の発明までに2000個を超えるフィラメントを無駄にした
- ノーベル化学賞を受賞した白川英樹のチームは、必要な触媒の量を1000倍も間違えた
科学者は、失敗を最終的な答えに近づくために必要なデータとして捉えます。
我々サラリーマンが失敗からの回復力を得るにはこの考え方が有効です。
- 失敗は人間の行動においてごく自然なものであり、能力の低さを示すものではない
- 失敗のなかには将来の改善に役立つ重要な情報が含まれている
このように考えることで、あなたの回復力は確実に高まります。
まとめ
今回は「運は引き寄せられる?運をつかむために必要なスキルの伸ばし方」を紹介させていただきました。
あなたがチャンスをつかむための手助けになれば嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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