課題解決への最短ルート、仮説思考の始め方

ビジネス

今回読んだ本は「仮説思考」です。

この本は、仮説の立て方を教えてくれます。

情報が多ければ多いほど、良い意思決定ができると信じている人は多いです。

だからみんな出来るだけ多くの情報を集めようとします。

そうするとどうなるか?

情報を集めているうちに時間がなくなり、最後の意思決定をエイヤーで行ってしまうんです。

問題の本質に到達する前に時間切れになる場合すらあります。

情報が多すぎると意思決定は遅くなるんです。

つまり、情報を全て揃えてから答えを出すというのは、時間的にも資源的にも無理があるということです。

実は仕事ができる人は、人より答えを出すのが早いです。

まだ十分な情報が集まっていない段階で、自分なりの仮の答えを持ちます。

これが仮説です。

仕事の進め方で大事なことは、仮説から発想することです。

課題を分析して答えを出すのではなく、まず答え(仮説)を出し、それを分析して証明していくんです。

そうすることで、集める情報も絞られ、最短でゴール(課題解決)にたどり着くことができます。

今回は、そんな仮説思考の第一歩として、仮説思考の始め方を紹介します。

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仮説に対する懸念点を取り除く

問題に対して仮説を立て、その仮説を肯定する証拠を集めていく。

この方法が有効なことは分かった。

ただ皆さんの頭の中に懸念点が残っているのではないでしょうか?

その方法だと重大なことを見逃し、間違った答えに到達してしまうのではないか?と。

行動に移すためには納得が必要なので、まずはこの懸念点を解消しておきましょう。

結論その心配はいりません。

なぜなら仮説が間違っていた場合、証拠集めを始めた段階で仮説を肯定するような証拠が中々集まらないからです。

そこで自分の仮説が間違っていることに気がつけます。

なので、むしろ早い段階で間違いに気がつけるんです。

さらにその間違っていた仮説に対する証拠集めをしている段階で、新しい仮説の芽が発見されている事が多いです。

間違っていることに気がついたら、その新しい仮説に対する証拠集めに切り替えればOKです。

仮説を立て、証拠を集め、間違いに気がついたらすぐに軌道修正し、改めて他の仮説を立てる。

この方法がもっとも効率的なんです。

インタビューから仮説を立てる

仮説を立てる方法としてもっともオススメなのが、インタビューから仮説を立てることです。

現場の人たち、後輩、同僚、上司など、その問題に関わる人たちに話を聞いて仮説を立てるというのが一番始めやすいからです。

では仮説を立てるためにはどのようにインタビューを行えばいいのでしょうか?

ポイントは3つです。

「インタビューの目的を理解すること」「質問は深く掘り下げること」「インタビューメモをつくること」です。

まず、インタビューの目的を理解しましょう。

インタビューの目的は大きく3つです。

①業務を理解する

インタビューをするにあたり、相手のことを知らなければ話になりません。

相手の業務内容を理解するためにインタビューを使いましょう。

②問題を発見・整理する

インタビューを通じて、問題を発見し整理していきましょう。

③仮説を構築・検証する

問題が整理できたら、原因または解決策の仮説を立てます。

良い仮説を作る、または仮説を検証するためにインタビューを利用しましょう。

次に、質問は深く掘り下げましょう。

例えばインタビューで、

「わが社のA商品はシェアが高くて好評です」と聞いたとします。

そのあと、「そうですか」で終わってははダメです。

「なぜA商品はシャアが高いんですか?」→「A商品の商品力が優れているからです」→「どういう点で商品力が優れているんですか?」→「えーっとそれはですねぇ…」

このように、相手が考え始めるくらいになればインタビューが深くなってきた証拠です。

最後に、インタビューメモを作りましょう。

メモをとり、インタビュー後に整理することで、自分の頭の中も整理することができます。

以上のことを踏まえ、インタビューを活かして仮説を立ててみてください。

社内の恥はかき捨てと心得る

最初のうちは、仮説を立てても間違っていたらどうしようと不安に思うことがあります。

でも、間違うことは決して悪いことではありません。

その分良い仮説に近づくことができるからです。

なので、仮説は自分一人で悶々と考え続けずに、とっとと他人に考えをぶつけたほうが良いです。

ときにはピントのずれた仮説を提示してしまい、恥をかいてしまうこともあるでしょう。

でも社内であれば、恥をかいたり失敗したって問題ありません。

社内の恥はかき捨てと思えば、思いつきレベルの仮説を提示することもできます。

逆に恥をかきたくないと思うと、仮説を完璧なものにしようと、いたずらに時間をかけてしまいます。

結果良い解決策に到達できなくなります。

恥を恐れずに、中途半端な仮説でも早めにぶつけて良いインプットをもらい、仮説を進化させていくことが大切です。

まとめ

今回は「課題解決への最短ルート、仮説思考の始め方」を紹介させていただきました。

この記事が、皆さんの仮説思考への第一歩になれば嬉しいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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