今回読んだ本は「解像度を上げる」です。
この本は、課題の掘り下げ方を教えてくれます。
提案内容がふわっとしていて、言ってることは分かるけど具体性に欠ける。
そんなときは、課題の掘り下げが足りていないのかもしれません。
人は改善策が好きです。
だから課題をしっかり掘り下げる前に、つい改善策に飛びついてしまいます。
でも課題の掘り下げが足りていないまま、解決策を決めてしまうと、
あとから、「課題はそこじゃなかった…」となってしまって、せっかくの時間と労力が無駄になってしまいます。
効果的な解決策を見つけるために一番大事なことは、課題をしっかりと掘り下げることです。
今回は、効果的な改善策を見つけるための課題の掘り下げ方を3つ紹介します。
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紙に書き出して掘り下げる
課題の掘り下げにはまず、紙に書き出すことが有効です。
というよりも、紙に書き出さなければ始まりません。
頭の中だけで考えていても何も残りませんし、思いついては忘れるを繰り返すだけです。
頭の中で考えていたときは違和感を感じなかったことも、紙に書き出してみて初めて違和感に気付けたなんてことも多々あります。
なのでまずは、「あなたが課題だと思っていることはなにか、それはなぜなのか」を紙に書き出しましょう。
考え抜いた「結果」ではなく、思考の「過程」を書くことがポイントです。
書き方は気にせずに、頭の中のことをひたすら書き出しましょう。
整理したい場合は、全部書き出して、あとから整理をすればOKです。
まずはとにかく書いて、書いて、書いて、紙の上で課題を掘り下げましょう。
インタビューで掘り下げる
自分が課題だと思っていることを紙に書き出すことで、ある程度は深掘りすることは可能です。
ただし、それだけでは限界があります。
自分の考えだけで課題を深掘りしていっても、割と浅いところで止まってしまいます。
そこで、さらに課題を深掘るために有効なのがインタビューです。
実際に作業している人に、どのように作業しているのかを聞いたり、
実際の作業風景を見せてもらうことで、自分だけでは気がつけなかったことに気づけ、より深掘りすることができます。
新たな課題の種を見つけることもできるかもしれません。
インタビューをより有効的にするための注意点は、「意見」ではなく「事実」を聞くことです。
車がない時代に顧客に何がほしいか聞いたら、「より速い馬が欲しい」と言ったでしょう。
顧客が欲しいといったものが、「本当に彼ら彼女らが欲しいもの」とは限らないんです。
顧客が本当に欲しいものを考えるのは、あなたの仕事です。
顧客には事実を聞き、その集めた事実からあなたが課題を見つけ、深掘り、アイデアを考えましょう。
対話で掘り下げる
課題の深掘りには、対話も有効です。
インタビューのところでも書きましたが、自分だけの思考には限界があります。
気をつけていても、固定概念に囚われたり、ひとつの方向からしか見れていなかったりすることがしばしばあります。
そこで有効なのが対話です。
上司や他のメンバーに考えを共有してフィードバックをもらいましょう。
自分が気がつけなかった視点のフィードバックがもらえて、課題の深掘りが進みます。
自分の考えを伝えている段階で、考えの抜け漏れや理解不足に気がつくこともあります。
対話をする上で注意することは、対話の相手はそのトピックについて同程度知っている人にすることです。
そうでないと「対話」ではなく「教える」になってしまいます。
なので対話の相手は、上司や同じ情報を持っているメンバーを選ぶのがおすすめです。
まとめ
今回は「効果的な解決策を見つけるための課題の掘り下げ方」を紹介させていただきました。
皆さんが効果的な解決策を発見するための手助けになれば嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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