怒りと上手に付き合うために知っておくべき3つのこと

自己啓発

今回読んだ本は「アンガーマネジメント」です。

この本は、怒りとの上手な付き合い方を教えてくれます。

冷静に対応したほうがいいとは分かっていても、自分の意見に反論されてついカッとなってしまった。

怒っても相手は萎縮するだけだと分かっていながら、つい後輩や部下に怒ってしまった。

怒りはとても強い感情なので、コントロールすることは中々難しいです。

では怒りは全くコントロールできないのかと言われれば、そんなことはありません。

時間はかかりますが、怒りについて知ることで少しずつコントロールできるようになっていきます。

今回はその第一歩目として、怒りと上手に付き合っていくために知っておくべきことを3つ紹介します。

怒りを知る

怒りをうまく扱えるようになるには、まず怒りについてよく知る必要があります。

怒りは自分自身を守るための感情です。

人は心と身体の安心、安全が脅かされたときに怒りを覚えます。

例えば階段を降りているときに、走って降りてきた人にぶつかられて落ちそうになると、

「危ないだろ!」と怒りを覚えますよね。

また、自分にとって譲れない価値観、信条、信じているもの、

こういった自分の中にある「べき」が破られたときに怒りを覚えます。

例えば、ある後輩が先輩に対してパソコン作業をしながら先輩の方を見ずに挨拶をしたとします。

もしその先輩が、「後輩は先輩の目を見て挨拶をするべきだ」という「べき」を持っていたら怒りを覚えるでしょう。

でも「朝は忙しいから、声だけ出してくれればOK」と思っている人だったら何も怒りを感じません。

このように、自分の中の「後輩はこうあるべき」「先輩はこうあるべき」「組織とはこうあるべき」が破られると人は怒りを覚えます。

ビジネスの中で生まれる怒りのほとんどは、この「べき」が原因で生まれています。

まずはこういった怒りが生まれる構造を知ることが、怒りを扱うための第一歩です。

「べき」を知る

ビジネスでの怒りのほとんどが「べき」が破られたときに生まれるということを知れたら、

次は、「べき」について知りましょう。

「べき」について知っておくべきなのは次の3つです。

①正解、不正解はない

②人によって程度の度合いが違う

③時代や環境によって「べき」は変化する

一つ目は、「べき」には正解、不正解はないということです。

人はそれぞれ様々な「べき」を持っています。

どの人の「べき」が正解、不正解ということはありません。

怒りを覚えたとき、「普通」「常識」「当たり前」といった言葉が思い浮かんだときは注意が必要です。

自分の常識と誰かの常識が同じとは限りません。

むしろ始めから違っているという認識でいたほうがいいでしょう。

二つ目は、人によってどの程度」という度合いは違うということです。

「ちゃんと報告するべき」「しっかり段取りをするべき」など、

こうした「ちゃんと」や「しっかり」のイメージは人によって異なります。

後々のトラブルを防ぐために、これらの言葉は使わず、

どこまでやるのかの認識を相手と合わせておくようにしましょう。

三つ目は、時代や環境によって「べき」は変化するということです。

例えば働き方でいえば、「営業は足で稼ぐべき」「部下は上司より早く帰るべきではない」など、

昔は一般的だったこれらの考え方は、今では一般的ではなくなってますよね。

このように世代が違えば「べき」も違ってきます。

自分より世代が上の人や下の人は、自分の思っている「べき」とは違う「べき」を持っているんだと思っておくようにしましょう。

怒りの裏側を知る

最後は、怒りの裏にはいくつもの感情が潜んでいることを知りましょう。

怒りは第二次感情と言われています。

怒りという感情の裏側には、ネガティブな感情が潜んでいるんです。

不安、心配、悲しみ、虚しさなど。

こういったネガティブな感情のことを第一次感情と言います。

氷山で例えるなら、水面上に見える氷山が第二次感情の怒りで、水面下にある氷の塊が第一次感情です。

例えば部下が同じミスを繰り返して怒っている上司の場合、

その上司の怒りには、「同じミスを繰り返されて困っている」「誠意を持って教えたのに残念」などの第一次感情が隠されています。

この第一次感情をそのまま伝えられればいいのですが、

怒りのパワーの方が強いので、怒りとしてぶつけてしまうんです。

でも残念ながら怒りとしてぶつけてしまうと、相手は萎縮するか反発してしまい、本当に相手に知って欲しい思いは伝わりません。

それなら素直に第一次感情をそのまま伝えたほうが伝わります。

そのほうが相手も言われたことを受け止めやすいです。

なので怒りを覚えたときは、「自分は今なんで怒ってるんだ?」と自分に問いかけてみましょう。

残念に思ったのか、なにか心配なことがあるのか。

そしてそれをそのまま相手に伝えるようにしましょう。

ただ実際これは中々難しいです。

なので、まずは怒りについてよく理解した上で、少しずつできるようになっていけばいいと思います。

まとめ

今回は「怒りと上手に付き合うために知っておくべき3つのこと」を紹介させていただきました。

皆さんが怒りと上手に付き合うための第一歩目の手助けになれば嬉しいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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