今回読んだ本は『スモール・リーダーシップ』です。
この本は、リーダー思考への転換方法を教えてくれます。
リーダーになる人というのは、
プレーヤーからリーダーになっている人がほとんどだと思います。
ただプレーヤーとリーダーというのは考え方も違えば評価基準も違います。
にも関わらず具体的に
「リーダーとしてどう行動すればいいのか」
を教えてもらえてない人が多いのではないでしょうか。
今回はそんなリーダーになりたての人のために、
リーダーとして必要なものを3つ紹介します。
【読書にはKindleがオススメ。理由はこちら】
サラリーマンがKindle Paperwhiteを買うべき3つの理由
作業から手を離す

リーダーは、一人のチームメンバー(プレーヤー)であった頃の考え方を、
大きく変える必要があります。
陥りやすいのが、
「自分が手を動かしたほうが速い」
という考え方です。
確かに目の前にある一つの作業だけを見れば、
あなたが自分でやったほうが速いかもしれません。
でもチーム全体のことを考える役割を担ったリーダーが、
個別の作業に対して自分の手を動かしてしまうと、
時間や集中力の多くをそこに割かれることになります。
それではリーダーとしての役割が果たせなくなってしまいます。
木を見て森が見えない状態になってしまうんです。
リーダーの役割は、「自分より作業の遅い人の代わりに作業をすること」ではありません。
「自分より作業の遅い人を自分と同じくらい速く作業ができるように育てること」です。
そのために作業者にやり方を説明してあげるのがリーダーの役割です。
それがチームとしての成長に繋がります。
「説明する時間がない」
そんなセリフが頭をよぎったあなたは、
まだリーダーの思考になれていません。
長い目で見れば減らすべきなのは、
今説明する時間よりも、
これからもあなたがその作業をやり続ける時間であることは明らかです。
また、プレーヤーとして優秀だった人ほど、
作業をしているときの高揚感や作業を終わらせたときの達成感をよく知っていることで、
それを失うことの恐怖が心のどこかにあるかもしれません。
でもリーダーにはチームとしてミッションを達成するという
プレーヤーとは違う学びややりがいがあります。
作業から手を離してこそのリーダーだと強く意識し、
リーダーとしての達成感を感じられるよう、
リーダーの役割を全うすることに努めましょう。
一日の中に15分考える時間を作る

前述したように、リーダーは作業から手を離すべきです。
ただそうは分かっていても、
チーム全体としての負荷が高くて、
どうしても作業から手が離せないという状況もあるでしょう。
そいうったときでもリーダーとしての役割を果たすためのポイントは、
「一日の中に考える時間を作ること」です。
切羽詰まった期日に対して黙々と作業をこなしていると、
ある種の高揚感から集中力が高まります。
その一方で視野が異常に狭くなってしまいます。
さらにそういったとき大抵本人に自覚症状はありません。
そうするといつの間にかリーダーの役割を担う人がいなくなり、
方向性が間違っていても誰も気づくことができなくなってしまいます。
なのでそんなときでも、
リーダーは一日に全体を俯瞰してみる時間を作る必要があります。
そうした考える時間は長く取らなくても大丈夫です。
15分もあれば十分です。
どんなに忙しくてもそれくらいの時間なら確保できますよね。
その間はパソコンなどは使わず、
- 自分のチームが置かれている状況
- やっていること、やるべき作業の優先順位
などについて客観的に考えを巡らすようにしてください。
メモ紙(ノート等)とペンを使って考えを書き出すと頭の中が整理されるのでオススメです。
そうした時間を設けることで狭くなった視野が広がり、
「これしかない」
と思っていた状況でも新たな選択肢に気がつくことができます。
「思いをさらけ出す勇気」と「間違いを受け入れる謙虚さ」を持つ

リーダーには、まず自分で道を示し、
メンバーに意見を求めるという場面があります。
その時に必要なのが、「勇気と謙虚さ」です。
リーダーはチームとしての方向性を示し、
なぜそう考えたのかという自分の思考をメンバーに見せなければなりません。
そうしたとき、メンバーから反論が来て、
リーダーの考えが間違っていたという結論になることもあります。
これはチームとして成長していくためにはとても良いことです。
リーダーだけではなく、
チーム全体として正しい方向性を見つけていく力がつくからです。
リーダーは、そうやって思考をさらけ出すことの価値を自覚し、
反論を受ける勇気を持たなければなりません。
また、反論が出ることによって自分のほうが間違っているという結論になったとき、
リーダーはその結論を喜んで受け入れなければなりません。
リーダーが自ら自分の間違いを認め受け入れることで、
他のメンバーも自分の間違いを認めやすくなります。
そうした誰もが間違いを認めやすい雰囲気を作ることもリーダーの役割です。
それがチームとして正しい方向に進むことに繋がります。
リーダーには、間違いを素直に受け入れる謙虚さも必要なんです。
まとめ
今回は『初心者向け、リーダーに必要なもの3選』を紹介させていただきました。
あなたがリーダーとしてチームを良い方向に導くための一助になれば嬉しいです。
- こんなときはどうするの?
- こういう考え方もあるよね?
こういったコメント大歓迎です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。



コメント