今回読んだ本は「マーケット感覚を身につけよう」です。
この本は、マーケット感覚の鍛え方を教えてくれます。
マーケット感覚とは、価値を認識する能力です。
ふと足元を見て、そこに金塊があったら大興奮しますよね?
それは私たちが金塊の価値を知っているからです。
では幼児の前に金塊を置いたらどうなるか?
最初はきれいな石に興味を示すかもしれませんが、
面白いことが何も起こらないと理解して、すぐに違うおもちゃを探すでしょう。
これは幼児に、身近にある金塊の価値に気づく能力がないからです。
その価値を認識する力がないと、
「自分の周りには価値があるものなんて何もない」と思ってしまいます。
でもマーケット感覚(価値を認識する能力)を手に入れると、
自分の持っている価値に気づくことで自信を持てたり、
さらにその価値を提供することで、対価を得ることにつなげることもできます。
今回は、そんなマーケット感覚を手に入れるために、すぐ実践できることを3つ紹介します。
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プライシング能力を身につける
プライシング能力とは、商品に対して、価値を判断するための自分独自の基準のことです。
この能力が身につくと、商品に対する価値が人によって異なることを理解することができます。
そうすると、例えば自分がなにか情報発信をするときに、
- その情報を最も必要としている人はどのような人たちか?
- 誰に向けて発信すれば、一番たくさん見られるのか?
が分かるようになります。
そのための第一歩としてオススメなのが、
すでに値札がついているモノやサービスに対して、自分なりの値付けをしてみることです。
例えば買い物をしているときに、ふと目に入った商品に対して値札を見ずに、
「自分だったらいくらなら買うな」と考えてみてください。
そうして色んなモノやサービスに対して自分なりの値付けをしていくと、
だんだん自分なりの価値基準を身につけることができます。
インセンティブシステムを理解する
インセンティブシステムとは、人がなにか特定の言動をとったとき、その背景にある要因や、その要因が言動につながるまでの仕組みのことです。
分かりやすいのが、馬の目の前に吊り下げられたニンジンです。
「ニンジンを目の前に吊り下げれば、馬はそれを食べたいから走り始める」
という仕組みがインセンティブシステムです。
人の言動には常になんらかの理由があります。
でも人のインセンティブシステムはとても複雑です。
状況や相手の性格など、様々なことが絡み合っています。
しかも、時に人は自分がなぜその行動を取ったのかを、自分でも理解できていないこともあります。
ただ、そんな複雑なインセンティブシステムを理解することで、
顧客が何に基づき、どんな行動を取るのかを推測し、予測できる力が身につきます。
そのための第一歩としてオススメなのが、
自分がなにか欲しい、やりたいと思ったことに対して、なんでそう思ったのかを掘り下げてみることです。
例えば、何気なくテレビの通販で掃除機を紹介していて、「欲しいな」と思ったとき、
今なんで欲しいと思ったのか?を掘り下げてみましょう。
- 元々今の掃除機に不満があったのか?だとしたらその不満はなにか?
- 紹介している人の言葉に反応したのか?だとすればその言葉はなにか?なんでその言葉に反応したのか?
このように、まずは自分自身のインセンティブシステムを掘り下げ、理解を深めることで、
他者に対するインセンティブシステムの理解も自然と深まっていきます。
Xを使って発信する
マーケット感覚を得るために有効な方法は、市場からフィードバックをもらうことです。
そのためにオススメな方法は、
Xで自分の考え、意見、知識を発信することです。
そうすると、それを見た他者からフィードバックをもらえます。
でもいざ発信しようと思うと、きついフィードバック(批判)が来たらどうしようと思い、ためらってしまうかもしれません。
大丈夫です、そもそもそういうフィードバックを得ることが目的です。
最初からそれが目的だと思っていれば、何も怖がる必要はありません。
それに大抵最初に得るフィードバックは、「無反応」というフィードバックです。
発信に見向きもされないところからのスタートです。
そこから、
- どうしたら発信を見てもらえるのか?
- 市場からの反応をもらえるのか?
こういったことを考えながら、発信を積み重ねていく。
そんな試行錯誤を繰り返すことで、徐々にマーケット感覚を得ることができます。
発信という意味ではブログも有効ですが、ハードルを高く感じてしまう人もいると思うので、
まずはXで自分の考え、意見、知識を発信することから始めてみてください。
まとめ
今回は「あなたの知識や体験には価値がある。マーケット感覚を鍛える3つの方法」を紹介させていただきました。
皆さんが自分の持っている価値に気づくきっかけになれば嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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